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ペピの体験―作者不詳 (1977年) (富士見ロマン文庫)
本, 足利 光彦
によって 足利 光彦
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ディズニー映画でも有名なバンビの作者、ザルテンの隠れた名作といわれるポルノ文学の古典的名作です。貧しい下宿屋の娘であるヨゼフィーネ(ペピ)が幼い時に下宿人に軽いいたずらをされた原体験を皮切りに、兄も交えた近所の子供やいとことのパパママごっこ、親の情事の盗み見や母親と下宿人の姦通の手引き、近所の男の子たちや大人の男たちとの交渉を重ねた少女時代、そして、母親の死後、学校の教師や父親との近親相姦を重ねながら娼婦として街に立つ日までの彼女の体験や周りの少女たちの性事情がつぶさに描かれています。空想上のポルノだから、と切り捨ててしまえばそれまでかもしれませんが、ペピをはじめとする少女たちは身持ちの堅い女になるよう教育されているのにも関わらず自分たちの早熟な性体験を恥じたり隠したりすることもなく、さりとて体験をしたことを誇るわけでもなくあっけらかんと次々に男たちと関係を持ち一喜一憂しながら別れていき、その体験をもとに人生をうまくわたっていくための知恵を身に着けていきます。男とたくさん交渉を持てるということは女としての魅力の証であり、自らも悦楽を感じることができる。ペピの言う通り「男と女がいる。それだけのこと」なのだから悪びれることも恥じることもないだろうと言っているような彼女の生きざまは、女は常に性に興味を持っておらず理性的なフリをして男のせいにすることが良しとされる現代のセックスを取り巻く偽善的な道徳観を持つ女性より、清潔で気高いものに感じられます。
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