実家の片づけ 活かし方

日本では、戸建て住宅は築２０年で価値がゼロになると言われている。実際不動産取引の場面で「古屋付土地」として土地取引の「お荷物」のように建物が扱われている例が多い。一方、賃貸物件の場合、築年数が古くても家賃を稼いでいる例はある。本書の第６章「活用の具体例」としてリノベーションの実例に多くのページが割かれている。この本を手に取る方で第６章のリノベーションが参考になると考える人がどの程度いるかは疑問だが、多くの取材を通しての実家の片づけ加太と活かし方の例を紹介しているのは大変参考になると思う。まず実家を継ぐのか、処分するのかの決断誰が関係するのかを戸籍で確認相続財産を調べる親を家で看取るのか子供の家に同居するのか施設に入居するのか実家を売却する時、親が生きている内に売却した場合と相続した後売却した場合の税金等の費用の違いなど現在読者がどのステップにいるかによって、参考になる例がコンパクトにまとめられている。片付け方の具体例などは章の中で紹介されている人の著作をあたるともっと参考になると思う。