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ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)
本, 生田 武志
によって 生田 武志
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ファイルサイズ : 26.03 MB
内容(「BOOK」データベースより) 野宿者(=ホームレス)問題が深刻化している。失業した中高年、二十代の若者、夫の暴力に脅かされる母子。いま、帰る場所を失った多くの人びとが路上生活に追い込まれている。他方では、多くの若者がフリーターや派遣社員として働いている。その数およそ400万人。遠くない将来、彼らも「若者」ではなくなる。そのとき、社会はどうなるのか…。大阪・釜ヶ崎で野宿者支援活動に20年間携わってきた著者が、野宿者とフリーターの問題を同じ位相でとらえ、日本社会の最底辺で人びとが直面している現実を報告する。「究極の貧困」を問うルポルタージュ。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 生田/武志 1964年生まれ。同志社大学在学中から釜ヶ崎に通い、現在までさまざまな日雇い労働運動・野宿者支援活動に携わる。「つぎ合わせの器は、ナイフで切られた果物となりえるか?」で群像新人文学賞・評論部門優秀賞(「群像」2000年6月)を受賞。現在、野宿者ネットワーク、釜ヶ崎・反失業連絡会などに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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雨宮 処凛著『プレカリアート―デジタル日雇い世代の不安な生き方』に引用されていたのが、この本を読むきっかけであった。釜ヶ崎(あいりん地区)で20年以上に渡って日雇い労働者、野宿生活者の支援活動を行ってきた著者が書いただけあって、その内容は非常に重く、日雇い労働者、野宿生活者のあまりに悲惨な状況を知り、先を読み進めることができなくなることが度々あった。「夜回りに参加した高校生が路上死した野宿者を発見し、宿舎に帰ってから泣き出してパニックになった」という箇所と、「おわりに」に書かれたホームレス襲撃事件の個所では、あまりの悲惨さに涙が止まらなかった。「『国境なき医師団』がここ数年、日本の野宿者の医療問題に関わっており、先進国での診療所開設は異例」と書かれた箇所を読み、日本人として非常に恥ずかしいと思う。ダムや道路など公共工事には大規模な予算を組む一方で、国内の弱者は支援しないという状況に非常な憤りを感じる。さらに憤りを感じるのは、これらの人達を食い物にする、暴力団、悪徳病院などの存在、若者による襲撃事件である。本来、社会的弱者を守り支援するべき警察や福祉事務所から支援を受けることができず、一般市民からも排除され、社会全体でこれら弱者を追い詰めている。年金、介護、医療が崩壊し、生活保護も受けにくい状況は、本来国が保障すべきセーフティーネットが機能しなくなっており、国民が健康的で文化的な最低限の生活を保障する憲法第25条に違反していると思う。その一方で、軍備や公共工事には湯水のように税金を使い、一部の議員、官僚に金が流れていく。こんな日本で良いのだろうか?この本をきっかけに、一人でも多くの人に貧困問題、格差社会について考えてもらいと思う。
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