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考える英文法 (ちくま学芸文庫)
本, 吉川 美夫
によって 吉川 美夫
4.2 5つ星のうち 15 人の読者
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内容紹介知識ではなく理解こそが英文法学習の要諦だ。簡明な解説と豊富な例題を通して英文法の仕組みを血肉化させていくロングセラー参考書。解説 斎藤兆史内容(「BOOK」データベースより)英文法をいくら学んでも「役に立たない」と思ってしまうのは、たんなる知識としてむりやり詰め込んでいるだけだから。大切なのは、なぜそうした文法規則になっているのかを掘り下げて考え、自分のなかで論理的に体系づけなおすこと。そんな発想にもとづき執筆された、往年の名参考書。単調になりがちな説明はあえて必要最低限に切り詰め、短文形式の例題を数多く盛り込み、その解答と解説によって丁寧に肉付けしていく―こうした構成をとることで、学習者が主体的に文法事項を定着させていくことを可能にした。まさに英文法学習の王道というべき一冊。著者について1899-1990年。福井県に生まれる。河村重治郎に英語を学び、文部省中等教員英語科検定試験に合格、福井中学の教諭となる。1925年、高等教員英語科検定試験合格。以後、旧制富山高等学校教授、富山大学教授、東洋大学教授、東洋大学短期大学教授などを歴任する。おもな著書に『英文法詳説』『新英文解釈法』(文建書房)、『新クラウン英文解釈』(河村重治郎、吉川道夫との共著、三省堂)などが、編著に『カレッジクラウン英和辞典』(大塚高信、河村重治郎との共編、三省堂)などがある。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)吉川/美夫 1899‐1990年。福井県に生まれる。河村重治郎に英語を学び、文部省中等教員英語科検定試験に合格、福井中学の教諭となる。1925年、高等教員英語科検定試験合格。以後、旧制富山高等学校教授、富山大学教授、東洋大学教授、東洋大学短期大学教授などを歴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本書の初版は1961年でつい最近まで文建書房で発売されていた。評者が持っているのは平成16年発行の第11刷である。文建書房版が廃刊になってちくま学芸文庫に引き継がれたということになるのだろうか。本書の特長は文法の解説の後「研究問題」「実力テスト」があって解答が巻末でなく問題のすぐ後についていることである。「解説」を読んで「研究問題」「実力テスト」を解いて「解答」と引き比べて理解度をチェックしながら前に進むという形式である。非常に先見の明に富む目配りの効いた文法書である。たとえば、「単数の」theyと明示的に言ってないがそれに相当する記述がもうすでにある。最近では、イメージで教える英文法とかネイティブもどきの英文法が流行りである。こんなもので英文法がマスターできるはずがない。本書のような正攻法の英文法が必要である。なお、文法のコアの部分は基本的に大きく変わっていないが、時代的に古くなった部分があるのは否めない(e.g. We shall have fine weather tomorrow. p.35)。その意味で約60年前に発行された学習者対象の文法書を文法注記なしで出すのは無謀であろう(原著の内容には★5であるが、無謀・無神経な復刻に抗議して★4とした)。「言語は変化する」というのが言語学の常識である。名著に傷がつくことを恐れる。ぜひ要所要所に注記の付いた改訂版を早急に出してほしい。もっと専門的に文法を研究したい人のために『英文法詳説』(文建書房:1949)というのがあり、1955年には増補改訂版が出ている。残念ながらこれらは絶版になってしまったようである。これも名著であるから古本屋で見つけたら購入することをお薦めする。これは専門書なので、もし復刻するとしても、注記は無用である。学習参考書と学術書の区別ぐらいつくだろう。
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