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研究不正と歪んだ科学STAP細胞事件を超えて

, 榎木 英介

によって 榎木 英介
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内容紹介 科学における研究不正を、STAP問題から捉える第1部、バイオで不正が頻出する原因を探り、健全な科学研究への指針を第2部で示す。 【目次】 序章STAP細胞事件から本書発売まで 第1部STAP問題とは何だったか 第1章事件としてのSTAP細胞問題 「STAP現象の検証」と「研究論文に関する調査」 「検証実験」の中間報告 小保方氏も丹羽氏も再現できず STAP細胞はES細胞である可能性 新たに不正2点を認定 オリジナルデータが提出されないので不正ではない!? 小保方氏には「論文投稿料60万円」を請求するのみ 野依理事長の辞任(?)会見 「研究機関運営の倫理」の欠落 コラム小保方氏の手記『あの日』で書かれなかったこと 第2章研究不正をどう防止するかーーSTAP問題から考える STAP問題と研究不正の再発防止 研究不正とは何か 「規定上の研究不正」と「科学としての不正」 研究不正をいかに防止するか 研究不正問題への対応とその現状 文科省新ガイドラインへの対応を超えて 第3章STAP論文の検証とこれからの学術論文執筆 STAP論文の文章分析 論文捏造はどうして起きるのか 改善策の提案 おわりに 第2部研究不正はなぜ起きるか 第4章バイオ産業と研究不正 STAP細胞と利益相反問題 医薬品産業の栄枯盛衰 バイオベンチャー、苦難の道 政治化する医薬品産業 再生医療の希望と影 どうする日本のバイオ 第5章バイオ研究者のキャリア形成と研究不正 「理研CDB解体の提言」が意味するもの 研究室の構造問題 止まらない不正と、スタッフの暗黒 「研究室制度」の解体と、新生 第6章研究不正を超えてーー健全な科学の発展のために STAP細胞事件が遺したもの 研究不正に環境要因はあるか 不十分な国の方針 相互批判の難しさ 研究不正を起こすな、の限界 グレーゾーンの存在 ずさんな研究の横行 目指すはよい研究 出版社からのコメント 研究不正はなぜ起きるか? どのように防げばよいか? 内容(「BOOK」データベースより) これでいいのか!「研究不正大国」ニッポン。STAP細胞事件の後も、多くの研究不正が明らかになっている。次の大事件を起こさないためにどうすべきか、その指針を示す。 著者について 榎木英介:えのき えいすけ(赤穂市民病院病理診断科部長・一般社団法人科学・政策と社会研究室理事) 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 榎木/英介 1971年生まれ。神奈川県横浜市出身。東京大学理学部生物学科卒、神戸大学医学部医学科卒。博士(医学)。現在、一般社団法人科学・政策と社会研究室(カセイケン)代表理事/病理医。おもな著書に『博士漂流時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン(科学ジャーナリスト賞2011受賞))ほか、がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、研究不正と歪んだ科学STAP細胞事件を超えてに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
STAP細胞事件で注目を浴びた研究不正、その後も様々な事例が報告されました。基礎研究をやっていたものとしては気になるところです。スター研究者が告発されたり非難を受けたりしたことが相次ぎました。この本の著者は以前より研究不正に関するコメントやMLを立ち上げています。本人も言っていますが病理医でどんなコメントしようが自分のポジションが脅かされることはないので、自由な立ち位置での物言いかと思います。内容はSTAP細胞事件に始まる一連の研究不正を総括して、今後の研究のあり方を提言しています。各章を違う著者が書いているので、総括の仕方が重複したりしており、ややくどい印象を持ちます。総括や提言は貴重なものと思われますが、性善説に立った現状の研究環境では不正は繰り返されるでしょう。電気泳動のレーン設定などいい加減で、よい結果が出るまで繰り返し、後は捨てるなど日常ではないでしょうか?写真をさかさまにして新しい写真としたり。トリミングして超拡大することで新しく見える、なども良く行われていました。日本だけではなく世界中のラボでも似たり寄ったりでしょう。お金があれば欧米のようにテクニシャンに結果を作ってもらい、それを研究者が評価する方法のほうがバイアスがかからないと思います。日本は学生などにデータを作らせるのでぶれが生じやすいと思います。STAP細胞事件も結局は未熟な先生による不完全な実験、上位研究者の指導力不足、結果を指導者が読み違える(読む力がない)、研究所の政治的力学(理研が国立の独立機関なる予定による圧力)があった結果と思われます。この本はそのようなプロセスを解析していますが、研究不正につける薬はないと思われます。リトラクトされた論文の上位に日本人が多く入っているのは恥ですが、著者たちは「へ」と言っているだけで何とも思っていないでしょう。倫理的な心が弱い人たちと思います。臨床結果に影響を与えるような不正は刑事罰にした方がよいかと思います。

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